MESSAGE

理事長メッセージ

スローガン、理事長所信

一般社団法人高槻青年会議所

第60代 理事長

入江 怜

Irie Rei

2026年度スローガン

 

理事長所信

はじめに

私たちは、地域に真摯に向き合い、行動することで、より良い未来を創る責任を担っています。時代の変化が加速し、地域課題が複雑化する今、必要とされているのは、個人の力だけではなく、多様な人々や組織が連携し、新たな価値を生み出す力です。地域の未来を形づくるためには、立場や組織の枠を超え、共に手を取り合うことが不可欠です。

「不撓不屈の挑戦と行動」を掲げる 2026 年度、私たちはこれまで培ってきた経験やネットワークを最大限に活用し、より多くの仲間とともに、地域社会に貢献する運動を展開します。その先に見据えるのは、一過性の活動ではなく、未来へとつながる持続的な地域づくりです。そして、困難や壁に直面しても決して諦めることなく挑戦し続けることでこそ、成功体験――“勝つ(限界を超えてやりきった上での目的達成)”という実感が生まれます。ここで言う“勝つ”とは、結果としての成功だけを指すのではありません。自分自身の限界を越えてやりきったとき、仲間と支え合いながら困難を乗り越えたとき、地域や組織にポジティブな影響を与えられたと実感したとき、そのすべてが「勝つという実感」につながります。このような実感が、私たち一人ひとりの自己肯定感を高め、組織全体のモチベーションを押し上げ、さらなる挑戦と成長へとつながっていきます。

2026 年度の終わりに、私たちが目指す姿は明確です。すべての会員が“不撓不屈の挑戦と行動を行い、委員会や事業を通じて、自走型のメンバーが育ち、挑戦と行動を起こす文化が組織全体に根づいている――それが、私たちが目指す“成長と挑戦の循環が生まれる JC”です。

この運動を前に進めるためには、まず私たち一人ひとりが問い直す必要があります。

「今、自分にできることは何か?」
「組織として果たすべき責任は何か?」

多忙や日常の慌ただしさ、あるいは様々な理由を言い訳にして、立ち止まっていないでしょうか。自分自身の「限界」を決めつけていないでしょうか。今一度、「なぜ私たちは JC 活動をしているのか」という原点に立ち返り、自らの意義を再確認してください。答えは、挑戦の先に必ず見つかります。そして、活動に積極的に関わっていないメンバーに対しても、目配り・気配り・心配りをもって寄り添い、誰もが“挑戦できる場”としての JC であり続けたいと考えています。 まずは、参加すること。共に汗を流し、時には困難に立ち向かい、全力で駆け抜けてください。負荷をかけ、挑戦した先にこそ、「成長」があります。そして、その先にこそ、あなた自身の「答え」が見つかるはずです。青年会議所でしか味わえない「達成感」があります。それは、地域の人たちの笑顔、心からの「ありがとう」の言葉、そして何よりも、同じ志を持つ最高の仲間と共に歩んできた道のりにこそ宿るものです。

私は、その道を共に歩む仲間でありたいと願っています。
一度、私を信じてついてきてください。
あなたの意識が変われば、行動が変わる。行動が変われば、人生が変わる。
その一歩を踏み出せるのは、あなた自身です。

さあ、共に人生を変える一歩を歩みましょう。
挑戦の先にある景色を、仲間と共に掴み取りましょう。

 
組織の発展と会員拡充

 地域に持続的なインパクトを与える運動を継続するためには、私たち自身が常に進化し、成長し続ける組織である必要があります。青年会議所は単なる地域貢献団体ではなく、リーダーシップの開発と成長の機会を提供する場です。この使命を全うするためには、会員一人ひとりが「なぜここで活動するのか」という参加意義を明確に認識し、当事者意識を持って挑戦を続けることが不可欠です。個々の会員が小さな挑戦を積み重ね、その過程で自己成長を実感できる組織であれば、自然と活力が生まれ、組織全体のエネルギーは高まります。失敗を恐れず、自らの可能性に挑戦することで、会員は地域社会だけでなく、自身の人生にもポジティブな変化をもたらします。「自分が変われば、地域も変わる」——この信念のもと、挑戦する人財を育てる組織文化を醸成します。

 さらに、会員自らが地域課題や社会テーマについて考え抜き、提案・発信する機会を創出します。特に「主権者教育の推進」にも通じるこの取り組みは、地域社会の一人としての意識を高めると同時に、能動的な学びと自己表現の場として会員の成長を促します。自ら考え、議論し、形にする経験を通して、“自走型”の人財育成と社会参画の意識醸成を図ります。一人ひとりのメンバーが目的や課題を自ら見つけ、与えられた役割に依存せず、受け身ではなく能動的に考え・動き・行動を積み重ねていく過程を通じて、会員は自己の成長を遂げるとともに、組織全体もまた地域社会に対し継続的に価値を生み出し続ける存在となります。

 また、組織の持続的な発展には、新たな仲間との出会いが不可欠です。単なる数の拡大ではなく、 JC の理念に共感し、共に未来を創る意志を持つ人財の獲得こそが重要です。そのためには、私たち自身が JC という組織の使命や意義を深く理解し、それを自らの言葉で発信できることが求められます。JC の活動を通じて得られる成長・挑戦・達成感を自ら体現し、地域社会に対して「JC に参加したい」と思わせる魅力を発信し続けることが必要です。組織拡大は、単なる内部強化にとどまらず、地域社会全体に対しても新たな可能性を生み出します。一人でも多くの仲間と出会い、共に挑戦し、地域の未来を共創する。これが私たちの目指す組織の姿です。

 
地域資源の活用と地域連携の強化

 高槻市・島本町には、豊かな自然、歴史的資源、伝統文化、特産品など、数多くの地域資源が存在しています。しかし、その多彩な地域資源は十分に活用・発信されているとは言えず、地域の魅力を最大限に引き出すための新たなアプローチが求められています。私たち青年会議所は、まず地域のリーダーとして、これらの地域資源を深く認知し、その価値を積極的に発信していく責務があります。特に、インバウンド向けの体験型観光の創出や、地元企業・団体とのコラボレーションによる魅力発信は、高槻市・島本町の新たな可能性を広げる鍵となります。地域ならではの文化体験、食文化、伝統行事など、訪れる人々が「ここでしかできない体験」を味わえる観光コンテンツを企画・推進し、国内外からの関心を高めていきます。さらに、地域資源を活用した広報活動やブース出展等を通じて、持続的な地域活性化を図ります。また、こうした取り組みを通じて、地域に根差した事業の本質的な目的である郷土愛の醸成を意識し、地域に誇りを持てる市民を増やしていくことが重要です。地元企業や行政、NPO などとの連携を通じて、地域の魅力を再発見・再構築し、次世代に語り継ぐべき価値として共有していきます。

 そして今後は、地域企業・団体との賛助会員の推進にも積極的に取り組んでいきます。共に地域を支えるパートナーとして、賛助会員制度の存在をより明確に位置づけ、青年会議所との協働による価値創造を目指します。単なる協賛・協力にとどまらず、企業と LOM が互いに刺激を与え合いながら、持続可能な地域運動を共に築いていきます。私たちは、「青年会議所」という枠にとらわれず、地域社会の一員としての自覚を持ち、地域の未来を共に考え、行動する姿勢を貫きます。地域課題の解決にとどまらず、地域に新たな価値を生み出す運動を展開し、次世代に誇れるまちづくりに貢献していきます。

 

未来に繋ぐ人財の育成

 青年会議所は、地域の未来を担う人財の育成にこそ、その真価が問われる存在です。私たちは、単に活動の成果を一時的なものにするのではなく、そこに関わるすべての人が自己変革を経験し、成長を実感できる運動を展開します。地域に根ざした伝統行事である「わんぱく相撲」では、礼節を重んじ、仲間と全力でぶつかり合う体験を通じて、子どもたちは“負けても立ち上がる強さ”を学びます。土俵の上ではすべての挑戦者が対等であり、逃げることのできない真剣勝負がそこにあります。応援し合う仲間の存在や、真っすぐな勝負の場を通して、子どもたちの心には大きな学びと自信が刻まれることでしょう。こうした体験を通じて、文化・スポーツを媒介に他者と向き合い、社会性や倫理観、協調性を自然と育むことができます。

 また、人生 100 年時代を見据え、年齢や立場に関わらず誰もが学び続けられる地域社会の実現が求められています。「リスキリング(学び直し)」や「生涯学習」の価値を見つめ直す機会を設け、個人の成長が組織や地域に与える好循環を体感し、自己の可能性を広げ、地域で輝く人財を育てていきます。

 

 そして、子どもたちが楽しみながら最新の技術に触れ、デジタル社会を生き抜く力を自然と学べる場として、子どもたち自身が“未来を創る主役”であることを実感できる機会を提供します。テクノロジーが生活に溶け込む時代において、技術を遠ざけるのではなく、正しく理解し活用する力を育むことこそが、次代の人財育成において不可欠です。私たちは、こうした活動を通じて、年齢や立場を問わず、一人ひとりが「自分を信じる力」と「他者とつながる力」、そして「新しい時代を切り拓く力」を身につけ、やがて地域の未来を担う原動力となってくれることを信じています。

 

変化に適応する組織改革

 社会の変化がますます加速する現代において、私たち青年会議所もまた、その変化に対応し続けなければなりません。そのためには、私たち自身が常に進化し続ける覚悟を持つことが不可欠です。従来のやり方に固執するのではなく、物事の本質や目的を見極め、時代に即した柔軟でしなやかな組織運営を目指していきます。DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進をテーマに、デジタル技術を活用した業務効率化や情報共有の新たな可能性を探ります。

 また、組織内外に対する発信力の強化も不可欠です。SNS 発信や「Voice」などの情報発信ツールを通じて、JC の活動や理念を“伝わる形”で可視化し、地域の共感を呼ぶブランディングを構築します。

 地域から信頼され必要とされる組織であり続けるためには、対外発信だけでなく、内部の価値共有もまた重要なテーマです。変化や失敗を恐れるのではなく、不撓不屈の挑戦と行動こそが次の成長を生み出します。広い視野と他者への配慮を持ちながら、一人ひとりが前向きに行動し、連携し合える組織を築いていくことが重要です。今こそ、組織の在り方そのものを問い直すときです。会員一人ひとりがその能力と個性を最大限に発揮できる環境を整えることで、信頼と挑戦が循環する、より強固な組織基盤を築いてまいります。

 

60 周年に向けて

 2026 年度は、高槻青年会議所が創立 60 周年を迎える 2027 年に向けた極めて重要な「準備の年」です。どのようなメンバーと、どのような組織でその節目を迎えるのかが、今まさに問われています。私たちが目指すのは、自ら課題を見つけ、他責にせず、前向きに行動できる“自走型の人財”が躍動する組織です。すべてのメンバーが“挑戦の当事者”となり、誰かに背中を押され挑戦した経験を、今度は他の誰かを支える力に変えていく。そんな挑戦の連鎖こそが、高槻青年会議所の組織価値を高め、60 周年を迎えるにふさわしい姿へと導きます。本年度は、未来への進化のために“基盤を整える年”と位置づけ、既存の枠にとらわれない柔軟な組織運営を推進します。LOM 内外における多様な出向経験や学びを積極的に還元し、メンバーが意志をもって“opportunity(意志ある選択)”を掴み取れる環境を構築し、“chance(偶然)”を待つのではなく、自らの意志で機会を選び取り、行動へとつなげていく姿勢が、次代を切り拓く力になります。

 また、高槻 JC の歩んできた歴史や、先人たちが築き上げてきた想いを学び、次代に誇りをもってバトンをつなぐための機会を創出していきます。60 周年に向けては、周年準備室を中心に、対内や対外の周年事業・式典の調査・研究を行い、そして周年機運の醸成にも注力します。LOM 内では、歴史の継承を通して誇りを育み、全メンバーが成長と役割を実感できるよう人財育成に取り組みます。こうした一つひとつの積み重ねが、60 周年を単なる通過点ではなく、「次の時代への希望と覚悟を込めた起点」へと変えていくはずです。 

 最後に、これまで高槻青年会議所を築き上げてこられた先輩諸兄姉のご功績に心から感謝申し上げます。その熱い想いをしっかりと受け継ぎ、今を生きる私たちが確かな意志と行動力をもって未来を創り、次代へと力強く歩みを進めてまいります。

 

おわりに

 挑戦と行動には、時に「修練」という高い壁が立ちはだかります。その壁を越えるには、一人の力だけでは足りません。仲間を信頼し、助け合い、支え合うことで、初めて乗り越えることができます。挑戦の先にある苦しみや達成の喜びを共有する中で、かけがえのない絆が生まれます。そして、いつしかその仲間は“生涯の友”となります。私自身、これまで多くの壁にぶつかってきました。そのたびに、先輩諸兄姉の皆様や現役の仲間に支えていただき、なんとか乗り越えることができました。一つひとつのターニングポイントには、いつも高槻 JC の存在がありました。その経験があるからこそ、私はこの組織を「かけがえのない存在」だと断言できます。高槻 JC は、ただの団体ではありませ

ん。そこにいる仲間は“家族”です。誰一人として欠けてはならず、全員が必要な存在です。だからこそ、私はこの組織の長として、すべての会員が「高槻 JC に所属して本当によかった」「自分が一番成長できた」と心から実感できる、そんな組織へと導いていく覚悟です。

 

 「不撓不屈の挑戦と行動」なくして、未来を変えることはできません。そしてその挑戦は、決して一人では成し遂げられません。仲間と共に歩み、支え合い、連携することでこそ、新たな価値が生まれ、困難を乗り越える力となります。

 

 挑戦を積み重ねた先に得られる「成功体験」は、私たち自身の自信となり、次なる挑戦への意欲を生み出します。この好循環が、組織の力を高め、より大きな運動を生み出す原動力になります。

 

 だからこそ、私たちは誰一人取り残すことのない組織運営を目指さなければなりません。それぞれのメンバーが、自分なりの関わり方で JC に居場所と意義を見出し、いつでも挑戦できるよう、あたたかく見守り、そっと背中を押せる組織でありたいと願っています。

 

 60 周年に向けての歩みは、過去を振り返るだけでなく、未来を創るための覚悟を示すものです。

新たな時代に向けて、誰よりも前向きに、誰よりも強く、そして誰よりも優しく、仲間と共に歩んでいきましょう。

 

さあ、共に人生を変える一歩を歩みましょう。

挑戦の先にある景色を、仲間と共に掴み取りましょう。