スローガン、理事長所信

スローガン

第52代 理事長 中澤 和也

第52代 理事長 中澤和也

理事長所信

 人は未知なる世界に裸で飛び込んだとき、自身の無力さを知る。もがき苦しみ、挑戦しつづけることで成長する。常に五感を研ぎ澄まし、未知なる世界に挑みつづけることで個は大きく成長し、成長し合う個が組織となり同じ目標を持った時、図り知れない大きな力を発揮すると私は信じている。

【はじめに】

 日本経済が高度成長期の終焉を迎え、安定成長期に移行した1982年、会社員の父と、父を支える専業主婦の母との間、俗に言う一般的な家庭に生まれた私は、親の苦労等は知る由もなく、何不自由なく育った。何の不自由も無く育った私は幼少期から青年期、社会人に至るまで大きな目標を持つ訳でもなく、ただひたすら目の前にある現実にぶつかり、向かい合い、時には乗り越え、時には逃げ、自由の意味を履き違え成長した。それから全てに責任が伴う社会人となり、与えられていた環境から、自らが得なければならない環境となり社会の荒波に揉まれ、少しずつ社会から取り残されている疎外感すら覚えた。改めて自身と向き合い、未知なる世界に飛び込む覚悟をし、挑戦をすることで自身の世界が大きく変化し、自身の環境が動き出す感覚を覚えた。それは今までに味わったことのない感覚であり、時には逃げ出したくなること、歯を食いしばり耐え凌ぐこともあったが、現実に目を背けることをせず日々自身と向き合いながら世界を広げる事に夢中であった頃、社会の何たるかを、無限の可能性を教えてくれたJCに出会った。未熟さゆえ、時として思い上がり、勘違いをしたこともあったが、そんな私をJCの先輩達は正し導いてくださった。そんな背中を追い求め、そして「明るい豊かな社会」の実現に心から共感を覚え、情熱をもって、臆せず怯まずJAYCEEとして、青年経済人として、大人として、父親として今を精一杯生きている。

【青年会議所活動の価値を創造する】

 青年会議所とは公に義を尽くし、その価値は普遍的であると私は考えます。その価値を創造しているのは会員一人ひとりであり、会員の成長をなくして組織の成長はなく、我々は成長し続けなければならないのです。まずは、今一度会員一人ひとりが自身と対峙し、真摯に青年会議所活動の何たるかを考えることが必要でしょう。そして、慣例に従うだけでなく、自らが「変わろう」という強い姿勢で、新しい一歩を踏み出し、五感を研ぎ澄まし視野を広げ、大海に飛び込むことで成長し、自らが青年会議所の価値を創造するのです。

【魅力ある組織の創造】

 「一樹の陰一河の流れも他生の縁」この言葉の語源は、偶然同じ木の陰で雨宿りをしたり、同じ川の水を飲んだりするのは、全て前世からの因縁だということから由来されています。正に、青年会議所での仲間との出会いは宿命ではないでしょうか。「魅力ある人」が「魅力ある人」を呼び、「魅力ある組織」を創造しつづけることで「まち」から必要とされ続けるのです。また、高槻JCは1966年発足以降、その時々の時代のニーズに応え柔軟に対応し変化・成長を遂げてまいりました。我々の住み暮らす「まち」から必要とされ続ける組織である為、魅力あるJAYCEEを、魅力ある組織づくりを創造しなければなりません。

【まちを想う】

 政府は人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し、政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生することを目的とした「まち・ひと・しごと創生本部」を設置しました。これを受けて高槻市では平成28年2月に「高槻市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定、島本町では平成28年3月に「島本町まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定をされました。我々、青年会議所は自身の地域に住み暮らす青年経済人として、まちづくりを担うJAYCEEとして真摯に「まち」の問題に向き合う必要があります。高槻市・島本町はどのような問題に直面し、どのようなビジョンを持ってまちづくりをおこなっているのか。そして、我々青年会議所には何ができるのか。まちづくりの一端を担う青年会議所だからこそおこなえる運動を官民一体となって実施する必要があります。我々が住み暮らす「まち」の可能性を信じて、全ては未来を生きる人の為に、我々青年会議所がまちの未来を創造するのです。

【まちの未来を想う】

 知識基盤社会において、かつてないスピードで進行している少子高齢化や生産年齢人口の減少、家族形態の変化に伴う地域のつながりの希薄化が問題となっています。また、平成18年には教育基本法が改正され、新しい時代の教育の基本理念が明示されました。その中に,我が国の伝統と文化を基盤として国際社会を生きる日本人の育成が掲げられています。小学校学習指導要領では、道徳教育の目標として、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛し、個性豊かな文化の創造を図る日本人の育成が掲げられていますが、その全てを多忙極める教育現場に任すのではなく、地域のコミュニティと共に私たちの経験や仕事を活かして将来の担い手となる子どもたちが、まちの未来を想像できる運動を展開していきます。また、文化の創造を図る日本人の育成には過去を知り、未来を創造する知識・見識・胆識が必要不可欠と考えます。我々青年会議所の特色を活かし学校教育ではいき届かない、青年会議所にしかおこなえない将来の担い手となる子どもたちの「学びの場」を追求し、健やかな心身の育成から自分たちが住み暮らすまちのために行動できる人材育成を実施いたします。

【組織のブランディングと内外に向けた運動の発信】

 昨今Facebookや、Twitterなど、世界規模で展開されているソーシャルメディアサービスが手軽に利用できる環境になっています。これは単なる情報を取得する手段が増えただけに留まらず、世界中で新たな人と人との繋がりを生み出す役割も担い、社会が求めるサービスとして確固たる地位を築きつつあります。携帯電話も飛躍的にその性能を高め、情報を取得する私たちにとって大変便利な環境となっています。しかしその便利な反面、社会全体が本来大切にしなければならないコミュニケーションが疎かになってきているように思います。高槻JCは新しいサービスを取り入れつつも、コミュニケーションの質もしっかり考えていかなければなりません。会員向けに発信する情報、市民の皆様へ発信する情報、その情報が明瞭でわかりやすく質の高いものになっているか、確実に伝わる方法を選択しているか、情報の質と、伝わる方法をしっかり考え、実行、検証し、高槻JCの運動発信、そして組織内の情報発信を、効果の高いものにし高槻JCのブランディング向上に努めます。

【自らの襟を正す】

 1949年、「明るい豊かな社会の実現」を理想とし日本青年会議所が設立されました。その17年後1966年に全国で350番目の青年会議所として、この高槻・島本の地に高槻青年会議所は発足いたしました。過去の歴史を振り返れば青年会議所は社会に数々の足跡を残してまいりました。しかしながら現在のJCに対する評判は心地の良いものばかりではありません。「誰が、あなたたちを地域のリーダーと決めたのですか」「言っている趣旨には賛同いたしますが、普段の姿勢は理解しかねます」「時間とお金に余裕がなければJC活動はできないでしょう」そんな声が存在している事を我々は真摯に受け止めなければなりません。このような言葉を思為すと、実際にはJC運動に対する批判ではなく、その運動を推進している我々個人に対するものだと受け止めなければなりません。すなわち、今の我々にとって一番重要なのは自らの襟を正すことです。青年会議所に入会し、運動を邁進しようと決めたのであれば、まずは自分自信の行動をもって地域に示す必要があるでしょうし、そんな行動を、そんな背中を見せる事で本当に地域から必要とされる組織になるのではないでしょうか。自分は自分以上の何者でもないのだから、現実から目を背けることなくJC活動・JC運動に邁進してまいりましょう。

【大海を知る】

 1975年以来43年の年月を経て、本年度(一社)高槻青年会議所は公益社団法人日本青年会議所近畿地区大阪ブロック協議会会長を輩出するという飛躍を遂げました。大阪ブロック協議会との連携を強化するとともに、この機会を活かすべくメンバーは自らの意思を持って出向に挑むべきです。出向先ではLOMの活動では出会うことのできない交流や、様々な経験を積む機会が待ちそこで得た経験を高槻JCに持ち帰ってください。また、大阪ブロック協議会のみならず近畿地区、日本青年会議所と、新たな一歩を踏み出すことで新たなステージが我々を待っています。臆することなく、怯むことなく大海に飛び込み、様々なステージで挑戦し得た経験を個人の成長、組織の成長へと活かしましょう。

【結びに】

 1966年の設立以来、「明るい豊かな社会の実現」のために活動し続けてきた高槻青年会議所。時代、時代に応じて柔軟に変化を遂げ50年間もの長きに渡り地域社会に根付いてまいりました。その立役者は常に青年であり、抱いた志を持って未来を切り拓いてきたのです。いまいちど、自らの襟を正し、現実から目を背けることなく、強い信念と確固たる決意を持って、何事にも挑戦し続けるという強い志を持ちましょう。一人ひとりが挑戦することで個が成長し、成長しあう個が組織となり「明るい豊かな社会の実現」を信じ、創始の志がそうであったように、未来は私たちが創るのです。すべては未来を生きる人のために、挑戦し続けよう。